【2022年最新版】熱海駅のエリアまたぎのポイント

2021年3月からJR東海のICカード利用可能エリアが広がり、熱海駅もTOICAやSuicaが使用可能となりました。ただし、利用にあたって注意点もいくつかあるため、まとめました。

ICカード乗車券にはエリアが設定されている

ご存じの方も多いと思いますが、交通系ICカードには利用可能エリアが設定されており、異なるエリアを行き来することはできません。いわゆるエリアまたぎはできないということです。

一部の区間や定期券等の例外はありますが、例えば首都圏エリアの東京駅でSuicaで乗車し、東海道線を乗り継いで静岡駅で降車するとき、SuicaなどのICカード乗車券を使うことはできません。自動改札は通過できず、有人改札で精算が必要になります。

そして、JR東日本の首都圏エリアとJR東海のエリアの境目となるのが熱海駅になります。長らく熱海駅は首都圏エリアだけしか含まれておらず、東海エリアは一つ手前の函南駅まででした。つまり、静岡方面と熱海を行き来する場合はICカードは使用不可でした。

熱海駅を通過することはできない

2021年3月以降、熱海駅のこの問題は少しだけ解消されました。熱海駅が東海エリアに含まれることになり、これまで静岡側は一つ手前の函南駅までしか使えなかったICカードが、ようやく熱海駅まで使えるようになりました。

これによって静岡方面と熱海の行き来に、TOICAはもちろんSuicaを含むICカード乗車券が使用できるようになりました

ただし注意点があります。熱海駅はそれぞれのエリアの境界の駅になっただけであり、エリアを跨ぐことができません。つまり、熱海よりも東京側で乗車し、熱海を越えて、静岡側で降車することはできません。

どちらのエリアから来たとしても、ICカード乗車券のみで完結させたい場合は、エリアの端である熱海駅で一旦精算のために改札を出て、再び改札を入り直す必要があります

熱海が目的地の人にはメリットあり

今回の取り組みで静岡側から熱海を訪れる人の利便性は格段に向上しました。今まで在来線で熱海に行くときは、わざわざ券売機で切符を買っていましたからね。

もうひとつ、このメリットを受けられるのは熱海が経由地(中間目的地)の人です。東京や横浜から東海道線で熱海まで行き、温泉を楽しんでから静岡側に抜けるという旅をする場合は、何も考える必要はありません。

沼津行き電車と特急踊り子に注意!

首都圏側の東海道線の終着駅は基本的に、平塚・小田原・熱海になりますが、沼津終着もあります。

沼津行きは、首都圏エリアと東海エリアを跨ぐのですが、熱海駅で途中下車する時間はありません。よって、定期券の方を除いてICカードでは熱海より先で出場できなくなりますから、切符の購入が必要です。

特急踊り子の修善寺行きも同様です。

熱海までであれば、えきねっとのチケットレスサービスで特急券のみ購入すれば、乗車券分はSuicaから支払うことができ、ICカードのみで完結できます。しかし、その先になると首都圏エリア外になるため到着駅での精算か、事前の切符の購入が必要です。

改札機が2種類あるので要確認

改札を出る際にも注意点があります。JR東日本の改札機とJR東海の改札機が別々に設置されています。

東京方面(首都圏エリア)から来た方は、みどり色のJR東日本の改札、静岡方面(東海エリア)から来た方は、青色のJR東海の改札を通る必要があります。

画像のように2種類の改札は隣り合って並んでいるので、駅の出口が異なるということはありません。電車を降りたら、そのまま改札に向かえば問題ないです。

改札機の周りには親切に案内もされているので、迷うこともないかとは思います。

逆に乗車の際は、改札の区別はありません。目的地に関わらず、JR東日本型(みどり色)の改札機をそのまま抜けてください。

まとめ

熱海駅は首都圏エリアと東海エリアの境界駅となりました。東京側からも静岡側からも熱海までICカード乗車券でいくことができるようになりました。

それぞれのエリアを跨いで乗り越すことはできませんが、一旦熱海駅の改札を出れば、切符を買う必要はなくICカード乗車券のみで完結できます。

東京方面から熱海に到着した方はみどり色の改札機を、静岡方面から到着した方は青色の改札機を通る必要があります。熱海から乗車の際は改札機の区別はありません。

それでは、電車旅を楽しんでください。

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