カリモク家具のダイニングテーブルを買ってみました
同棲を始めるのに合わせて、2人で使えるダイニングテーブルを購入しました。今回購入したのは、4人掛けのカリモク家具製ダイニングテーブル(公式サイト)。カリモク家具のほとんどはオーダーが可能で、ダイニングテーブルであれば天板サイズ・高さ・素材・色が好みで選べます。我が家のテーブルもオーダーしました。天板のサイズは135cm×85cm、高さは68cm、素材はホワイトオークで明るめの色です。
購入を検討し始めた段階では2人掛けの正方形のテーブルを考えていました。部屋も広くなかったので80cm×80cmくらいのものをイメージしていて、予算は5万円(チェア含む)で探し始めました。
探し始めておよそ1ヶ月、結局購入したダイニングセットは当初の大きさ・価格のイメージとはだいぶ変わってしまいました。4人掛けで合計28万円(テーブル16万円、チェア6万×2)となりました。この1ヶ月で家具に対する価値観が大きく変わったからです。
まずはショールームに行ってみた
家具は現物を見た方がいいです。現物を見ることができるのが、ショールームになります。
今はネットの時代です。わざわざショールームなんて行かなくても、ネットで注文することもできます。しかし、家具は必ず現物を見ましょう。万が一気に入らなかったとして、服や小物ならしまっておくか、誰かにあげるか、捨てちゃうか、どうにかなります。しかし、家具はそうはいきません。「こんな色だと思わなかった」とか「こんなに安っぽいと思わなかった」とか思ったときにはどうしようもないんです。
そして、家具は専門性がけっこう高い。これもショールームに行った方がいい理由です。正直、20万円のテーブルと同じようなデザインのものが2万円で買えちゃうことは普通にあります。では、なぜ高価な家具を買う人がいるんでしょう?詐欺でも営業でもなくて、モノが違うからです。素材や技術の差が値段の差として表れますが、簡単に言えば長く使えるかどうかの差です。
ちょっと贅沢な家具を買った理由
家具って毎日使ったり、見たりするものじゃないですか。私が物を買うときの基準は、どれだけの頻度で使うか、どれだけ長く使うかです。私としては、家具はお金を出すべきものなんですね。
では、なぜ高価な家具は長く使えるのでしょう?
素材の違い
まず素材についてですが、安価な家具は突板(つきいた)、高価な家具は無垢材であることが多いです。
突板とは、安い合板や木材のチップを圧縮した板を芯材として、その表面に薄く切り出した木材シート(0.2mm程度)を貼り合わせたものです。濡れた布きんを机の上に置いてしまって、板がふやけてしまったことってありませんか?水分が芯材に染みて、傷んでしまったわけです。長く使っていると、表面のシートが剥がれたり、傷がついて芯材が見えてしまうこともあります。さらにもっと安価なものになると表面が木材シートではなく、紙に木の模様を印刷した突板ですらない物もあります。
無垢材とは、切り出した木材をそのまま使った素材です。突板は薄いシートなので傷みが生じやすいですが、無垢材家具は硬い木材でできていますから傷みにくく、構造的にも頑丈です。もし傷がついても、そこから表面が剥がれたり、水分が染みたりすることはほとんどありません。特に家具の角の部分は長く使っていると擦れていき、突板だと剥がれやすくなります。加えて、角を丸くしたり、凝ったデザインとなると、基本的に無垢材でないと対応できません。
そして無垢材は木の素材を活かしているので、手触りもなかなか良い。毎日使うのが楽しみです。
アフターサービスの違い
長く使える理由のもう一つは、アフターサービスがしっかりしているからです。
これは不良品の保障の話ではありません。家具量販店でもホームセンターでも、不良品に対する保障や自然に使った場合の修理保証は充実しています。商品によりますが、ニトリは最長30年、IKEAは最長25年無償修理や交換対応をしてくれます。これについては、価格の差によって差が出ているわけではありません。
しかし、こういった家具屋さんは商品の入れ替えが頻繁に行われます。大量生産なので、少し前のモデルを修理したいと思っても、「パーツがない」「色味が違う」といった理由で新品と交換になるケースも多いです。
一方で高価な家具を販売しているメーカーは、新品交換ではなく基本的に修理をします。ダイニングテーブルであれば、長年使って表面コーティングが落ちたり傷がついたりしても、表面を薄く削って傷を消して、コーティングし直せば、愛着のある家具が新品と同様に生まれ変わります。ソファなどの布や皮が擦れてしまった場合も、その時にある生地での修理を提案してくれます。
修理の方が手間も経済コストもかかるので、量販店は交換対応をします。ここは完全に価値観に左右されるところではあります。似たような新品を貰うか、愛着のある家具を長く使うか、どちらもメリットはあります。私は結婚前に買ったこのダイニングテーブルを、ずっと使いたいと思っています。二人で一生使えるものって、家と家具くらいしか思い浮かびませんから。(家は結婚前には買えなさそう)
というわけで、ちょっといい家具を買ってみました。
買ってみて分かったこと
今回はカリモク家具というメーカーのダイニングテーブルを買いましたが、届いて使ってみて分かったことがいくつかあります。
テーブルの脚が取り外しできる
天板と脚がネジで固定されているので、取り外しが可能です。実はこれがすごい。
うちのテーブルは2本脚なので、脚を固定できるのは普通2カ所のはずです。ところが、それぞれの脚に内側と外側の2カ所ずつ、計4カ所固定できる場所があります。つまり、内側・外側の好きな位置に脚を固定できるんです。これの何がすごいって、部屋のレイアウトに合わせて、ダイニングテーブルをカスタマイズできるわけです。例えば、片方の脚を内側にすると、テーブルの横に椅子を置くことができます。
脚を外せるメリットがもう一つ。私は転勤の多い仕事ですので、引っ越しも頻繁です。家具は重くて大きいので、引越し業者を利用しても損傷のリスクが大きいのです。特にテーブルは脚を段差でぶつけてしまったとか、ドアの幅ぎりぎりで天板の角を当ててしまったとか。しかし脚が外せれば、格段に運びやすくなるので、損傷のリスクがぐっと下がります。
脚の接続部のネジ穴の丈夫さ
脚が外せるのはいいことですが、固定部の耐久性がないと、脚がぐらついてしまいます。カリモク家具のテーブルはネジ穴が金属製なので、何回着脱しても壊れにくくなっています。安価な家具だとネジ穴がプラスチックであったり、下手をすると素材に直接穴を開けただけで、複数回の着脱に耐えれないものもあります。細かい部分にも配慮されているなと、感心しました。
ブランド力の高さ
家で使うものなので、正直ブランドである必要もないのですが・・・
初めてメーカーで家具を選んだので、家具ブランドって全く知りませんでした。素材や作りの良さが気に入って購入しましたので、それで満足していました。
そして納品の日のこと、配送業者の方が組み立ててくれたのですが、その作業中「カリモクさんの家具はいいものなんで、長く使えますよ」と言っていました。家具に携わる仕事をしている人が、そう思えるようなメーカーであることを、そこではじめて知ったんですね。誰に見せるわけでもないですが、ブランドがあることは、悪い気はしませんよねw
手入れの簡単さ
無垢材の天板の表面仕上げはいくつが種類があって、大きくはオイル塗装とウレタン塗装になります。
今回購入したテーブルはウレタン塗装です。
オイル塗装は、天板の素材にオイルを何回も何回も塗り込んで、油の膜で素材を保護するものです。素材本来の質感や美しさを保つことができますが、水分でシミができやすいので、普段使いの注意が必要です。濡れぶきの後に、乾いた布巾で水分を取り除いておく必要があります。一方で、自分で表面を削ってオイルを塗り直すこともできるので、メンテナンスを楽しめる表面仕上げです。
ウレタン塗装は、素材の上に保護材であるウレタンを塗布したものです。傷がついてしまうと自分で修繕はできませんが、オイル塗装より厚くて丈夫な塗装なので、水や汚れが染みにくくなっています。固く絞った布巾であれば、乾拭きまでしなくとも問題ありません。ですので、手入れはかなり楽になります。無垢材は手入れが面倒と聞いてはいましたが、ウレタン塗装を選べばだいぶ軽減ができそうです。
ちょっと後悔していること
今回購入したダイニングテーブルには満足しています。が、我が家の財力の割に高価な家具を買ってしまって困ったことがあります。それが、雑に扱えないこと。例えばテーブルの上でボールペンや油性ペンを使うときは、凹みや汚れが付かないように下敷きを入れたり、食器で傷が付かないようにランチョンマットを敷いたり。子どもが生まれたら、どうせ傷になるって分かってはいても、もったいなくて大事に使っています。
まあ、結局は長く使えるわけなので、よしとしましょう。
今回は、ダイニングテーブルを買った件について、記録しました。
やっぱりちょっと無理して、贅沢なものを買った方が満足はしそうだなと思えた買い物でした。次はソファを買いたいです。